うちの子、ティアラはもうすぐ14歳になる、ヨークシャテリアの女の子です。
人生初めてのわんちゃんとの生活。あまりにも可愛すぎた。
一昨年、移行上皮癌という悪性膀胱癌が発覚し、昨年大きな手術をしました。
今まで元気だった我が子に告知された、突然の癌。信じられない気持ちと絶望感でいっぱいでした。
ただ救われたのは、ちょうどこの頃コロナ禍のおかげで、そばにいる事ができたこと。
この子を家に置いて仕事に出ることは、相当辛かったと思う。
現在は手術から約1年が経過し、毎週病院には通っていますが、転移する事もなく過ごせています。
そもそも、このブログを立ち上げるきっかけがティアラでした。
この子の記録を残したい。それを見返した時、悲しくて泣いてしまうのではなく、
「よしっ、頑張ろう!ティア元気出たよ。ありがとう。」って言える物を作りたい。
そんな気持ちで始めました。
いろいろ考えると辛いことももちろんあるけれど、やっぱり出会えて良かった。
ティアラを産んでくれたお母さんに心から感謝する日々です。
移行上皮癌
「移行上皮癌」って診断された時、ネットで色々調べたけど、あまり情報がなかったので、同じ病気になった方の参考になれば。
膀胱にできる腫瘍はほぼ悪性だそうです。
なぜおかしいと思ったか…
おしっこの体勢を何回も何回も取るけど、ほんの少ししか出てなくて、膀胱炎を疑ったのが病院に行くきっかけでした。
それまで病気をした事がないので、トリミングで行っていた動物病院で診てもらうことにしました。
エコーと尿検査で、5ヶ月ほど、様子見みたいな状況でした。お薬も飲んでました。
でも数ヶ月経ち、改善しないという事で、癌に詳しい今の病院を紹介されました。
「神戸ピア動物病院」 https://www.kobe-pia.com/
元々その病院に行ったこともあるし、ティアを迎えた時に評判のいい動物病院は調べていたので、迷う事なく転院しました。
大阪にも癌に強い病院はあるものの、やっぱり近くが良い。
そこですぐに「移行上皮癌」だとわかります。腫瘍が膀胱を圧迫し、常におしっこがしたいような気がするんだそうです。すでに腫瘍は大きくなっていて、更に進行が早いため、膀胱全摘の手術を急ぐ必要があると言われました。
膀胱を全摘すると言うことは、今後一生オムツの生活をするということ。
更にお腹に尿管を通す手術が必要で、その尿管のメンテナンスが今後必要になるということ。
今までの病院てなんだったんだ。数ヶ月前なら、全摘の必要は無かったんじゃないかと思う。
病院に対しての腹立たしさではなく、自分に対しての怒り。
もしも異変を感じたら、甘く考えずにしっかり設備の整った病院で診てもらって欲しい。
ただ、たった1,8キロのこの子が手術に堪えられるのか。沢山手術をしてきたこの動物病院でもこんな小さい子の経験がないので、開腹しても無理だと判断するかもしれないってお話がありました。
13歳のティアラ。病気が完治すれば、まだ5年は生きられる可能性がある。抗がん剤で完治はしない状況。かなり複雑な手術になるので、費用も驚くほどかかります。
でも「私はまだこの子と一緒に暮らしたいので、手術をお願いします。」と言いました。
手術前にはCT検査も必要となり、全身麻酔をします。
全身麻酔でも命を落としてしまう子もいます。その時は諦めて欲しいと言われました。麻酔に堪えられなけば、手術は無理だからと。
一度目の手術が終わり、切り取った腫瘍を細胞検査に出し、結果を待ちます。ここで全ての癌が取り切れていれば成功ということになります。
残念ながらこの検査で癌細胞が見つかり、再度手術することになりました。
今回は切断後の尿管全てを摘出し、元々尿が出るところも切除。今回は全てを摘出するために、一部骨も切除することになるかもしれないと説明がありました。
わんちゃんの手術、賛否両論あるかもしれませんが、私は再手術をお願いしました。
こんな小さい身体に何度もメスを入れるのは、私のエゴなんじゃないか?って色々悩みました。
でも、今ティアは元気に暮らしています。
頑張ってくれたティアと先生のおかげで、一緒に過ごせる時間をもらいました。
ペットホテルにも預けた事がないので、手術後ケージの中で翌朝まで泣き続けたと聞いた時は、涙が止まりませんでした。
大きな手術でぐったりして体力も限界なのに、声が枯れるまで泣き続けたそうです。毎日お見舞いに行きました。お母さんちゃんと迎えに来るからねって。
現在は、週1で血液検査に行っています。3週間に1度は抗がん剤治療です。抗がん剤治療は1年間なので、これで癌は完治したという事になるそうです。
毎週病院は大変ですが、おかげでもう慣れただろうって。お泊まりしても、ちゃんと迎えに来るってわかってると思うと嬉しいです。
手術後、初めてのエリザベスカラー。いっぱいぶつかって、いっぱい転んで、それでも頑張ったティアラ
犬専用SNS『PEDI』
「PEDI」は、血統書ナンバーを登録すると、兄弟や従兄弟、親戚が見つかるSNSサイトです。
同じブリーダーさんが育てたわんちゃん、同じ釜の飯を食った友達「かまとも」も見つかります。
登録した時に親戚が見つからなくても、その後親戚が登録したら連絡が来ます。
私も登録して数ヶ月して、ポコちゃんというお姉さんが見つかりました!
もう嬉しくて嬉しくて。SNSを教えてくれた同僚に、職場の内線で「うちの娘に異母兄弟が見つかりました。」って興奮気味に報告したのを覚えています。
犬じゃなければ、かなり過激な会話…
異母兄弟だけど、顔、やっぱり似てるんです。可愛い。
すぐにメールで連絡をして、ご挨拶しました。今でもLINEでやり取りをしています。
ティアラに癌が見つかった時、とても心配してくださいました。
そして、ポコちゃんが旅だった時、泣きました。
会ったことはないけれど、やっぱり親戚なんです。心から愛おしい。
ポコちゃんも、ポコちゃんのご家族も、私にとって大切な親戚です。
これからも、このご縁を大切にしたいです。
友達に教えてあげたら、みんな親戚が見つかって、とても喜んでくれました。良かったー。
ティアラと一緒に旅に出る
ティアラは、車に酔って吐いてしまう子でした。
なので、一緒にお出かけはした事がなくて。車に乗るのは、病院とトリミングに行く時だけでした。
とても臆病な子なので、ペットホテルに預けた事もありません。
なので家族旅行も、ティアを迎えてから全員で行ったことがありません。
私が旅行に行く時は、息子が娘が見てくれていました。
でも病気になって色々考えたんです。家族の思い出増やしたい。
ティアにもお出かけしたら、美味しいもの食べれて楽しかったって思って欲しい。
そこからPETと泊まれる宿を調べ始めました。
- 片道2時間以内
- 同室で、ケージに入れなくていい
- 庭があって、リードなしで遊べる
初めての旅行は「キャンプリゾート森のひととき」に決定。
この時の様子はまたUPしたいと思いますが、意外に大丈夫でした。
車に乗ると病院に連れて行かれる恐怖心が強かったようで、外を見ながら病院じゃないとわかると、なんだかご機嫌に見えました。
途中爆睡してたし。
これからは、どこでも一緒に行きたい。もちろん無理はせず、ティアが楽しいと思える所に。